蔡英文・総統は双十国慶節に発表した談話の中で、また、現段階で国家の発展のため最も重要な目標は、経済産業、社会的セーフティネット、民主的で自由な体制および国防戦力など4つの分野で、台湾をより強靭性のある国家にすることだと述べました。
そして、1つ目の課題は、変化に対応し、逆境に強い経済、産業を構築することで逆境に立ち向かうことができると話しました。
蔡・総統は、現在最も差し迫っている経済的問題は、世界的なインフレと、金融引き締め政策によってもたらされる景気後退、金融変動のリスクだと述べました。そして、政府は、インフレを抑制し人々の生活を安定させるため、水道代、電気代、燃料代、ガス代および日用品とキーとなる原材料などの価格を安定させ、国内物価全体への影響を最小限に抑えようとしていると指摘しました。同時に、金融市場の変動に対応するためさまざまな安定化メカニズムを強化し、インフラや次世代の人材育成への投資を強化することで、より多くの雇用機会を創出し、経済成長の勢いを維持するとしました。
また、変化する情勢の中サプライチェーン再編加速という流れに対応するため、政府は「六大核心戦略産業」の発展を加速させるのみならず、半導体産業の優位性をさらに強固なものとし、台湾の半導体の世界的な地位をさらに重要なものにする必要があると強調しました。
蔡・総統は「私は特に台湾の人々と国際社会に強調したい。半導体製造拠点が台湾に集中していることは、リスクではない。世界の半導体の状況を把握するための鍵である。我々は、最先端の半導体製造の優位性とキャパシティを維持し続ける。同時に、世界が半導体サプライチェーン構築を最適化することにもつながる。『護国神山(国を守ってくれる基幹産業)』の世界的地位をさらに重要なものにする。」と述べました。
蔡・総統はまた、経済のレジリエンスを高めるため、政府は重要なインフラの安全性を確保し、いかなる緊急事態においても、効果的なコントロール、安定供給で、社会と産業が正常に活動できるようにすると述べました。同時に、東南アジア諸国連合(ASEAN)、南アジア、オーストラリア、ニュージーランドなどの18ヶ国、インド太平洋地域、中東欧の国々との協力、交流を進め、将来を見据えた技術協力、相互投資、金融支援などを通して、より強靭性のある世界のサプライチェーンとアクセスシステムを構築するとしました。
(編集:風間みなみ/王淑卿)
ソース:RTI
編集:風間 南
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