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蔡・総統国慶節談話、行政院:両岸平和を叶える方法を探るため

行政院(=内閣)の蘇貞昌・院長(=首相、写真中央)は11日午前、報道陣のインタビューに対し、蔡・総統の談話は非常にはっきりしている。つまり、台湾は自由、民主、平和を愛好する国だ。我々は対等な基礎に基づいて、対岸と台湾海峡の平和を実現する方法を探りたい。両国の人民の往来をさらに頻繁なものにしたいと釈明した。(写真:行政院提供)

蔡英文・総統が10日午前、総統府前広場で開催された今年の建国記念日、双十国慶節祝賀式典で発表した演説の中で、昨年の双十国慶節の談話で提出した「四つの堅持」という立場を重ねて強調すると共に、北京当局に対して台湾には活気にあふれる民主体制があるからと言って、台湾の人々の民主主義と自由に対する堅持は妥協できると誤った判断をしてはいけないと警告を発しました。

蔡・総統はまた、北京当局に、軍事的対立は台湾海峡両岸の選択肢ではない。台湾の人々の主権と民主、自由に対する堅持を尊重してこそ、台湾海峡両岸の対話を再開することができると伝えました。

中国国務院台湾事務弁公室(略称:国台弁)の馬暁光・報道官は10日夜、蔡・総統の双十国慶節の演説について、蔡・総統の談話は「二国論」の立場を堅持することを示していると指摘、「中国大陸と台湾は同じ中国に属している」と強調、「92年コンセンサス」の基礎に戻って初めて台湾海峡両岸は対話を再開することが可能になると述べました。

行政院(=内閣)の蘇貞昌・院長(=首相、写真中央)は11日午前、報道陣のインタビューに対し、蔡・総統の談話は非常にはっきりしている。つまり、台湾は自由、民主、平和を愛好する国だ。我々は対等な基礎に基づいて、対岸と台湾海峡の平和を実現する方法を探りたい。両国の人民の往来をさらに頻繁なものにしたいと釈明しました。



ソース:RTI
編集:王淑卿

双十国慶節談話で蔡・総統=軍事的対立は台湾と中国の選択肢では決してない

10月10日は中華民国の建国記念日「双十国慶節」。10日午前、総統府前広場で祝賀式典が行われた。蔡英文・総統(写真)は式典で、「より良い台湾を世界へ 強靭な島、強靭性のある国家」と題する談話を発表。北京当局に対し状況を見誤らないよう訴え、軍事的対立は決して台湾と中国の選択肢ではないと述べた。(写真:CNA)

 10月10日は中華民国の建国記念日 双十国慶節です。10日午前、総統府前広場で祝賀式典が行われました。

 蔡英文・総統は式典で、「より良い台湾を世界へ 強靭な島、強靭性のある国家」と題する談話を発表しました。

 蔡・総統は、今後2年は、総統としての任期終了までとなると述べました。そして、去年の双十国慶節談話で述べた「4つの堅持」という立場をしっかりと守っていくと共に、四つの方向に向かって中華民国台湾をより強靭な国家として建設しなければならないと述べました。蔡・総統が昨年述べた「四つの堅持」とは、「自由で民主的な憲政体制を永遠に堅持すること」、「中華民国と中華人民共和国が互いに隷属しないと堅持すること」、「主権の侵犯と併呑を許さないことを堅持すること」、「中華民国台湾の前途は台湾人民全体の意志を尊重しなければならないことを堅持すること」です。

 蔡・総統は、また、現段階の国家発展において最も重要な目標は、経済産業、社会的セーフティネット、民主的で自由な制度および国防戦力の4つの方向に向かって、中華民国台湾を強靭性のある国にすることだと述べました。

 蔡・総統はさらに、「民主的強靭性」の構築は台湾を守るための鍵であり、まず自由民主体制を揺るぎない国民のコンセンサスにすることだと強調しました。民主主義社会では、違う立場を持ち議論することもできますが、外部からの圧力がどんなに大きかろうとも、自由民主体制を堅持し、一致団結して外部に対応しなければならないと述べました。

 次に、情報の透明性とフェイクニュースの判別を強化すること。最後に、国際協力を深化し、民主主義同盟国と緊密に連携することだと述べました。蔡・総統は、中華民国台湾はすでに、世界の民主主義、自由の重要な象徴となっているとし、台湾の安全を守ることは、地域の安定と民主的価値を維持することであると国際社会は認識していると指摘しました。

 また、台湾の民主的自由が破壊されると、世界の民主主義陣営の敗北となるとしました。「民主主義」は、対外的に台湾の国際社会における役割を定めるのではなく、国内的にも社会的強靭性を強化する核心的な戦略だと述べました。

 また、台湾海峡の平和と安定は、台湾と中国の関係を発展させる基盤であるとしました。その上で、残念なことに近年、北京当局による軍事的威嚇、外交的圧力、貿易の妨害および中華民国台湾の主権を排除する試みが行われており、すでに台湾海峡および地域の平和と安定の現状を脅かしているとしました。

 そして、台湾の人々は73年の共同生活と発展を経て、すでに強いアイデンティティと帰属意識を育んできているとし、台湾の人々と与野党の最大のコンセンサスは主権と民主的で自由な生活様式を守ることで、そこには妥協の余地はないと強調しました。

 重ねて、台湾と中国の立場の違いは、歴史的な要因だけではなく民主主義の発展においても方向が正反対であるとしました。

 蔡・総統は、北京当局に対し、状況を見誤らないよう訴え、軍事的対立は決して台湾と中国の選択肢ではないと述べました。

 蔡・総統は「北京当局は、台湾が活発な民主主義体制であることを理由に判断を誤ってはならない。台湾の人々の民主主義と自由に対する主張が妥協できるものだと誤解し、政党間の激しい競争を利用して台湾社会を分断しようとしている。このような考えや方法は、台湾と中国の関係を良くするどころか、さらに遠くするだけだ。私は北京当局に対し、軍事的対立は決して台湾と中国の選択肢ではないと訴える。台湾の人々の主権と民主主義、自由に対する主張を尊重することによってのみ、台湾と中国の前向きな交流復活の基盤となる。」と述べました。

 蔡・総統は、台湾と中国の国境が開放された後、双方の人々の健全で秩序ある交流が少しづつ回復し、さらに一歩進んで台湾海峡の緊張が緩和することを期待していると述べました。また、理性的で、平等および相互尊重の原則の下、台湾海峡の平和と安定を維持する方法について、北京当局と相互に受け入れられるものを探すことを望み、これも双方の共通の責任であると述べました。

(編集:風間みなみ/王淑卿)



ソース:RTI
編集:風間 南

蔡・総統=台湾に半導体製造拠点が集まることは世界布石の鍵となる

蔡英文・総統(中央)は双十国慶節に発表した談話の中で、現段階で国家の発展のため最も重要な目標は、経済産業、社会的セーフティネット、民主的で自由な体制および国防戦力など4つの分野で、台湾をより強靭性のある国家にすることだと述べた。また、半導体製造拠点が台湾に集中していることはリスクではないとし、最先端の半導体製造の優位性とキャパシティを維持し続けると述べた。(写真:CNA)

 蔡英文・総統は双十国慶節に発表した談話の中で、また、現段階で国家の発展のため最も重要な目標は、経済産業、社会的セーフティネット、民主的で自由な体制および国防戦力など4つの分野で、台湾をより強靭性のある国家にすることだと述べました。

 そして、1つ目の課題は、変化に対応し、逆境に強い経済、産業を構築することで逆境に立ち向かうことができると話しました。

 蔡・総統は、現在最も差し迫っている経済的問題は、世界的なインフレと、金融引き締め政策によってもたらされる景気後退、金融変動のリスクだと述べました。そして、政府は、インフレを抑制し人々の生活を安定させるため、水道代、電気代、燃料代、ガス代および日用品とキーとなる原材料などの価格を安定させ、国内物価全体への影響を最小限に抑えようとしていると指摘しました。同時に、金融市場の変動に対応するためさまざまな安定化メカニズムを強化し、インフラや次世代の人材育成への投資を強化することで、より多くの雇用機会を創出し、経済成長の勢いを維持するとしました。

 また、変化する情勢の中サプライチェーン再編加速という流れに対応するため、政府は「六大核心戦略産業」の発展を加速させるのみならず、半導体産業の優位性をさらに強固なものとし、台湾の半導体の世界的な地位をさらに重要なものにする必要があると強調しました。

 蔡・総統は「私は特に台湾の人々と国際社会に強調したい。半導体製造拠点が台湾に集中していることは、リスクではない。世界の半導体の状況を把握するための鍵である。我々は、最先端の半導体製造の優位性とキャパシティを維持し続ける。同時に、世界が半導体サプライチェーン構築を最適化することにもつながる。『護国神山(国を守ってくれる基幹産業)』の世界的地位をさらに重要なものにする。」と述べました。

 蔡・総統はまた、経済のレジリエンスを高めるため、政府は重要なインフラの安全性を確保し、いかなる緊急事態においても、効果的なコントロール、安定供給で、社会と産業が正常に活動できるようにすると述べました。同時に、東南アジア諸国連合(ASEAN)、南アジア、オーストラリア、ニュージーランドなどの18ヶ国、インド太平洋地域、中東欧の国々との協力、交流を進め、将来を見据えた技術協力、相互投資、金融支援などを通して、より強靭性のある世界のサプライチェーンとアクセスシステムを構築するとしました。

(編集:風間みなみ/王淑卿)



ソース:RTI
編集:風間 南