太平洋に位置する、中華民国台湾の国交樹立国、パラオのスランゲル・S・ウィップス・ジュニア・大統領が5日に代表団を率いて台湾を訪問し、10日の建国記念日・双十国慶節の祝賀式典に出席します。
蔡英文・総統は6日午前、ナショナルシアターとナショナルコンサートホールの前の広場で栄誉礼を行い、ウィップス大統領を歓迎しました。蔡・総統は、2021年3月に台湾を訪問したウィップス大統領は、新型コロナウイルスのパンデミックが発生した後、台湾を訪問した初めての国交国の元首だと説明しました。その後、台湾とパラオは、アジア初の「トラベル・バブル」を実施したと振り返り、今回再び台湾を公式訪問することについて、中華民国政府と国民を代表して心から歓迎すると述べました。「トラベルバブル」とは新型コロナウイルス対策を講じた上で隔離無しの相互渡航を再開させる枠組みのことです。
蔡・総統は、台湾とパラオ共和国は、国交を結んでから、今年12月で23年目を迎える。ウィップス大統領の今回の台湾訪問により、両国の協力関係をさらに深めたいと期待を示しました。
蔡・総統は、「台湾とパラオは長きにわたり、支え合っており、多くの挑戦を乗り越えてきた。ウィップス大統領は、昨年就任後、パラオをリードして台湾とともに新型コロナウイルスと戦ってきた。パラオの台湾への友情に感謝している。今回の訪問を通じて両国の各分野における連携をさらに強化していきたい。」と語りました。
ウィップス大統領は挨拶で、台湾とパラオは尊重し合うことや友情に基づいて、パートナーシップを築いた。両国は平和、自由、民主主義、人権、気候変動などを守っており、しかも同じ海洋国家であり、海洋を守る決意があると指摘、これは両国の関係をさらに深めると共に、パートナーシップも様々な領域にまで拡大した。台湾は多くの分野でパラオにとって揺るぎない盟友の存在だと説明しました。
ウィップス大統領はまた、昨年台湾はパラオとトラベル・バブルを実施した。新型コロナウイルス感染拡大の中で、台湾は医療団をパラオに派遣して医療面での支援を行った。今年パラオが主催した海洋会議にも代表を派遣した。会議期間中、両国の海上保安機関は、共に海上での安全保障任務を執行したと述べ、蔡・総統が言ったように、このパートナーシップは、インド太平洋地域の平和、安全保障、安定の新たなマイルストーンになったと、蔡・総統の言葉に賛同しました。
ウィップス大統領は、「パラオと台湾両国とも、国民に安全、繁栄、平和を提供できる政府になるよう努力している。武力によって国際社会の現状を変えようとする国がもたらした軍事的な緊張を緩和させるため、両国が引き続き手を取り合って国際協力を促す必要がある」と語りました。
ウィップス大統領は、現在の課題にも、今後の課題にも、両国が協力すれば、必ず万難を排することできる。今後も引き続き台湾と確固たる友情を一層深化させていくと、期待を寄せました。
ソース:RTI
編集:王淑卿
ソース:RTI