台湾に友好的な日本の超党派議員連盟「日華議員懇談会(略称:日華懇)」の古屋圭司・会長が中華民国(台湾)の建国記念日・双十国慶節の祝賀大会に参加するため、「日本国会議員祝賀團」一行約50人を率いて7日から台湾を訪問しています。
一行は出発前、空港で記者会見を開き、空港まで見送りに行った台湾の在日本大使館に相当する台北駐日経済文化代表処の謝長廷・代表(大使)も列席しました。
席上、古屋圭司会長は、今年は発足50年の「日華議員懇談会」にとって重要なマイルストーンだ。このタイミングに超党派議員から成る祝賀團の台湾訪問は誠に意義深いものだ。日本が与野党を問わず台湾を支持している決意を示すものでもあると説明しました。
日本の超党派議員連盟「日華議員懇談会(略称:日華懇)」の古屋圭司・会長(右)が7日、双十国慶節祝賀団を率いて台湾を訪問。空港まで見送りに行った台湾の在日本大使館に相当する台北駐日経済文化代表処の謝長廷・代表(大使、左)は、今回の訪問団は、これまで台湾を訪問した「日華懇」の訪問団の中で最大規模のものであり、双十国慶節祝賀大会に参加する諸外国の議員訪問団の中でも最大規模のものだ。これは台湾と日本の密接な関係と、日本の台湾に対する重視を示していると喜んだ。(写真:CNA)
一方、謝長廷・代表もあいさつの中で、今回の訪問団は、これまで台湾を訪問した「日華懇」の訪問団の中で最大規模のものであり、双十国慶節祝賀大会に参加する諸外国の議員訪問団の中でも最大規模のものだ。これは台湾と日本の密接な関係と、日本の台湾に対する重視を示していると喜びました。
古屋圭司会長によりますと、今年の双十国慶節祝賀大会のパレードには日本の国会議員ら46名が参加する予定です。2016年、同大会への参加議員数は26人でした。ほぼ倍増します。中国のスポークスマンはまたそれを痛烈に批判する可能性がありますが、それも予想できることだということです。
古屋会長はまた、今回、与党・民進党、野党・国民党と台湾民衆党の次期総統選候補も訪問する予定を明らかにしました。
古屋会長は、民主主義の原点は選挙。台湾では四年ごとに総統が選出され、成熟した民主的な選挙制度がある。日本も台湾の民主的な選挙を守りたいとし、台湾は現在世界的に注目を集めている。台湾海峡の平和と安全は全世界の安全につながっているからだ。世界各国も台湾の民主主義と自由を守る重要性をつくづく感じているからだと強調しました。
「日華議員懇談会」訪問団一行は、双十国慶節祝賀大会のパレードに参加するほか、蔡英文・総統をはじめ、与野党の次期総統選の公認候補と、立法院の「台日交流聯誼会」も訪問し、日本の水産品の安全性をアピールするイベントにも参加します。そのほかに、台湾新幹線こと、台湾高速鉄道が日本から購入した新車両も参観します。一部の議員は、南部・台南市を訪問、山上花園水道博物館、烏山頭ダムにある八田與一記念公園、安倍晋三元首相の等身大の銅像が設置されている高雄市紅毛港保安堂にも足を延ばす予定です。古屋会長は外交部主催の「玉山フォーラム」に出席する予定です。
訪問団のメンバーである、有村治子参議院議員は、今年台北駐日経済文化代表処が東京で双十国慶節のレセプションを行った際、北海道のホタテ貝を手土産にしたことに特に謝意を表しました。それに対して、謝長廷・代表は、互いに助け合うことは必要不可欠だ。台湾と日本は、共に悲しんだり、共に喜んだり、共に平和を守ったりするパートナーだと強調しました。
今年の双十国慶節祝賀大会に参加する「日華議員懇談会」祝賀團には、超党派の議員が42名います。第一陣18人は7日に出発、第二陣も9日に出発します。6日、自由民主党政務調査会長の萩生田光一衆議院議員も同祝賀團に参加することが明らかになりました。萩生田光一衆議院議員は安倍派の後継者の人選の一人で、「日華懇」の幹事長でもあります。
萩生田光一衆議院議員は昨年12月、安倍晋三元首相を代表する形で自由民主党政務調査会長の名義で台湾を訪問、台湾で行われた「台日関係永続論壇」で演説を行い、台湾への重視は永遠に変わらないと強調しました。
萩生田光一衆議院議員は今回、蔡英文・総統を表敬訪問し、蔡・総統と会談するほか、鈴木馨祐衆議院議員ら5人と、南部・高雄市の紅毛港保安堂にある安倍元首相の銅像に献花し、11日には高雄のある大学で講演を行うということです。
(編集:王淑卿)
ソース:RTI
編集:王淑卿
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